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自律的科学発見の時代
キム・ギョンジン, 弁護士
AI科学者とセルフドライビング・ラボ
AI科学者とセルフドライビング・ラボが、科学研究における主張の生成と検証をどのように変えつつあるのかを追います。文献に基づく発見、自然言語プロトコルからロボット命令への変換、マルチエージェント研究システム、閉ループ実験室、材料探索、検証ギャップ、証拠の連鎖、研究ハーネス、学術誌倫理、法的責任までを扱います。
AIライブラリ
デジタル主権の二重構造
欧州の脱パランティアとアメリカン・ビッグテックの鎖
金景珍(キム・ギョンジン), 弁護士
欧州の情報機関と国防省が米パランティアの分析ツールを排除し始めた2026年の記録です。フランス国内治安総局とドイツ連邦憲法擁護庁、オランダ国防省の置き換え決定、米国の輸出規制が同盟国の人工知能アクセスをわずか3日で遮断した事件、CLOUD ActとFISA 702条がもたらした域外管轄の実態を扱っています。欧州連合のクラウド・AI開発法(CADA)が定めた4段階の主権保証レベルと主権理由による契約解除権、ユーロスタック構想と3,000億ユーロの投資障壁に至るまで、全5章15節と結論2節で整理しました。
[AI書房] 第6章 AIプレゼンテーション作成
大学生のための教養AI
第6章 AIプレゼンテーション作成
金京鎮
第6章. AIプレゼンテーション作成
プレゼンテーション(Presentation)は、自分の考えを他人に伝えるコミュニケーションの技術です。 学校で発表の授業を行う時、就職面接で自己紹介をする時、会社で事業計画を報告する時、そのすべてにプレゼンテーションが必要です。 かつてはパワーポイント(PowerPoint)というプログラムを開き、真っ白な画面を埋めるために徹夜をすることも少なくありませんでした。
背景色はどうするか、文字の大きさはどれくらいにするか、どこでどんな画像を探せばいいか悩んでいるうちに、時間はあっという間に過ぎていきました。 しかし、今では人工知能(AI)がこの過程を助けてくれます。 AIを活用してプレゼンテーションを作成する際に最も重要な原則は、『人が企画し、AIが制作する』ということです。
AIにすべてを任せて傍観していては、良い結果を得ることは困難です。 自分が船長となり、AIという船員に正確な方向を教えなければなりません。 「きれいなPPTを作って」と漠然と言うよりも、「中学生に環境保護の重要性を説明する10分間の発表をするよ。
最初のスライドには衝撃的な統計数値を入れ、最後には私たちが実践できることを3つ見せて」と具体的に伝えることで、はるかに良い結果が得られます。 プレゼンテーション制作の第一原則は、明確な目標設定です。 誰に何を伝えようとしているのかをまず決めなければなりません。
聞き手が小学生なのか大学生なのか、先生なのか会社の役員なのかによって、使用する単語や説明の仕方は完全に変わります。 AIに依頼する際も、「誰にどのような内容の発表をする」と伝えれば、それに合った結果を作成してくれます。 第二の原則は、論理的な構造とストーリーライン(Storyline)の構成です。
良い発表は一つの物語のように流れていきます。 最初に問題を投げかけ、途中で解決策を提示し、最後に結論を結ぶという構造が基本です。 スライドが10枚であれ30枚であれ、この流れから外れると、聴衆は「この人は何を言おうとしているんだ?
」と混乱してしまいます。 AIツールを使うにしても、スライドの順序と目次は自分で先に考えておくのが良いでしょう。 第三の原則は、簡潔さです。
1枚のスライドには、1つの核心的なメッセージだけを込めるべきです。 文字がぎっしり詰まったスライドは、聴衆の目を疲れさせます。 キーワードだけを大きく表示し、詳細な説明は発表者が口頭で行うのが理想的です。
AIが作成した草案の文章が長すぎる場合は、「もっと短く簡潔に直して」と依頼すれば解決します。 第四の原則は、視覚資料の適切な活用です。 文字だけのスライドは退屈です。
図、写真、図表、アイコンなどの視覚資料が入ることで、聴衆の理解を助け、集中力を高めることができます。 AIツールは内容に合った画像を探してくれたり、直接描いてくれたりもします。 ただし、視覚資料が多すぎると散漫に見えるので、適度なバランスを維持する必要があります。
第五の原則は、デザインの一貫性です。 スライドごとに色、フォント、配置が異なると、専門性に欠けて見えます。 最初に決めたデザインの枠組みを最後まで維持することで、発表資料がすっきりと整い、信頼感を与えます。
AIツールはテンプレート(Template)というあらかじめ作成されたデザインの型を提供しているため、好みのものを選んで一貫して適用すれば大丈夫です。 第六の原則は、検証と修正です。 AIが作成した結果が完璧ではないこともあります。
内容に間違いがないか、重要な点が抜けていないか、必ず確認しなければなりません。 AIは時として事実ではない内容をもっともらしく作り出すことがありますが、これを「ハルシネーション(Hallucination:幻覚)」と呼びます。 そのため、AIが作った草案をもとに自分の目で再度点検し、自分の話し方やスタイルに合わせて磨き上げる過程が不可欠です。
第七の原則は、ツールの適材適所の活用です。 この章で学ぶAIツールは、それぞれ得意分野が異なります。 文章を書くのが得意なAI、資料を要約するAI、絵を描くAI、スライドデザインをするAIがそれぞれ存在します。
サッカー選手に野球をさせてはいけないように、各AIが最も得意とする仕事を任せることで最高の成果が得られます。 複数のツールをレゴブロックのように組み合わせて使えば、一人でも専門家顔負けの発表資料を作ることができます。 それでは、各ツールをどのように活用すれば良いのか、一つずつ詳しく見ていきましょう。
1. Claude(クロード)
Claudeは、米国のAnthropic(アンスロピック)という会社が開発した対話型人工知能です。 人が話しかけると、その意図を理解して自然な文章で答えてくれる、賢い秘書のような存在です。 プレゼンテーションを作成する際、Claudeは「最高のライターであり企画者」の役割を果たします。
スライドにどのような内容を入れればいいか途方に暮れた時、Claudeと対話しながら発表の骨組みを立てることができます。 Claudeの1つ目の役割は、発表のストーリーラインを構成することです。 発表の準備で最も難しい瞬間は、「まず何を話すべきか?
」という漠然とした不安です。 この時、Claudeに助けを求めることができます。 「クラスメートに『プラスチックごみ問題』について5分間発表するよ。
最初は衝撃的な事実で関心を引き、途中で問題点を説明し、最後に自分たちにできることを伝えたい。 スライドの順序を考えてくれる? 」と伝えると、Claudeは導入、本論、結論に合わせた論理的な構成を提案してくれます。
各スライドにどのような核心的な文章を入れるのが良いかまで教えてくれます。 Claudeの2つ目の役割は、スライドの内容を作成することです。 スライドに長い文章をそのまま入れてはいけません。
聴衆が読みづらくなってしまうからです。 Claudeに「先ほどの順序に沿って、各スライドに入れる内容を短い文章でまとめて。 1枚あたり3行を超えないようにして」と頼めば、Claudeは長い説明を要点だけに絞った簡潔な文章に変えてくれます。
「全世界で毎年約800万トンのプラスチックが海に捨てられています」という長い一文を、「年間800万トン、海へ流れ込むプラスチック」のように、スライドに最適な形に整えてくれます。 Claudeの3つ目の役割は、発表原稿を作成することです。 スライド画面に見える文字は最小限に抑え、発表者が話す内容を別途用意するのがプロのプレゼンテーションです。
Claudeに「各スライドを見せながら私が話す台本を書いて。 自信に満ちた親しみやすい口調にして」と依頼すれば、画面には表示されませんが、自分が暗記して話すためのコメントを書き出してくれます。 「皆さん、海亀がレジ袋をクラゲと勘違いして食べてしまうことをご存知でしたか?
」といった、聴衆の関心を引く質問も盛り込んでくれます。 Claudeの4つ目の役割は、予想質問に備えることです。 発表が終わると、聴衆から質問を受けることがあります。
Claudeに「私の発表を聞いた人はどんな質問をすると思う? 鋭い予想質問を5つとその回答を準備して」と言えば、事前に対策できる質問と回答を作成してくれます。 これにより、質疑応答の時間も慌てずに落ち着いて答えることができます。
Claudeの5つ目の役割は、難しい内容を分かりやすく解きほぐすことです。 発表テーマが難しい科学的概念や複雑な社会問題である場合、聴衆が理解しやすいように説明する必要があります。 Claudeに「この内容を小学生でも理解できるように易しい言葉に変えて」と言えば、専門用語を日常的な言葉に置き換え、適切な比喩を交えて説明してくれます。
「光合成は植物が日光を浴びて二酸化炭素と水からブドウ糖を作る過程です」という硬い文章を、「植物はお日様を食べて、自分でごはんを作ります。 まるでソーラークッカーのようにね」と変えてくれるといった具合です。 Claudeの6つ目の役割は、統計数値を意味のある形で説明することです。
発表に数字が入ると説得力が高まります。 しかし、「73%」という数字だけを見せても、聴衆はそれが多いのか少ないのかピンときません。 Claudeに「この統計を聴衆が理解しやすいように比喩を使って説明して」と依頼すれば、「100人の生徒のうち73人が毎日スマートフォンを2時間以上使用しています。
私たちのクラスが30人だとしたら、22人ほどが該当するという意味です」といった直感的な説明を作成してくれます。 Claudeを効果的に活用するには、「役割付与」という技法を使うと良いでしょう。 「君は今から20年経歴のベテラン発表専門家だ。
私が準備する発表を見てアドバイスをして」と言えば、Claudeはその役割に合わせて、より専門的で洗練された回答をしてくれます。 まるで実際の先輩や専門家に助言を求めるような効果が得られます。 Claudeは一度に非常に長い文章を読み、分析することもできます。
発表テーマに関する長い報告書や論文があれば、その内容をClaudeに見せて「この資料から発表に使える核心的な内容だけを抽出して」と依頼できます。 数十ページに及ぶ文書をすべて読む時間がない時に便利です。 Claudeは修正依頼にも素早く対応します。
Claudeが作成した内容が気に入らなければ、「文章が難しすぎるからもっと易しく直して」、「この部分はもっと面白く変えて」、「結論が弱い気がするからもっと強烈にして」というように対話するように伝えれば、すぐに修正してくれます。 このように何度もやり取りを繰り返すことで、より完成度の高い内容を作り上げていくことができます。 Claudeの限界も知っておく必要があります。
Claudeが作成してくれるのはあくまで草案です。 内容が事実かどうかを確認するのは自分の責任です。 Claudeが「2024年基準で……」と言っても、その数字が正確かどうか他の資料で確認する習慣をつけるべきです。
Claudeは文章作成は得意ですが、実際のパワーポイントファイルを直接作成してくれるわけではありません。 Claudeが作成した内容をコピーして他のツールに貼り付けるか、Claudeが作成するHTML形式のスライドを活用する必要があります。 2025年現在、Claudeにはファイルを直接作成する機能も追加されつつあり、今後はさらに便利になるでしょう。
Claude PPT作成依頼プロンプトの例 例1:簡単な依頼 「デジタルリテラシーの重要性」というテーマで10枚のPPTを作成して。 テーマの資料はインターネット検索を総合して。 対象は中学生で、発表時間は10分。
例2:複雑な依頼 私は来週の月曜日に、弊社の経営陣(CEO、CFO、事業部長5名)の前で「2025年AI導入戦略およびROI分析」を発表しなければなりません。 アップロードしたファイル資料に基づいて作成してください。 [発表条件] - 発表時間:20分発表 + 10分質疑応答 - スライド数:15~18枚 - 聴衆の特性:技術よりもコスト削減と売上効果に関心が強い [構成依頼]
1. 導入部:競合他社のAI導入状況による危機感の醸成
2. 本論:自社に適用可能なAIソリューション3選とそれぞれの予想ROI
3. 結論:段階別導入ロードマップ(6ヶ月/12ヶ月/24ヶ月)と必要予算
[デザイン依頼] - 各スライドにつき核心メッセージ1個、本文3行以内 - 数字とグラフを中心に構成 - 発表者ノート(台本)も併せて作成 [追加依頼] - 予想質問5つと回答も準備して - 特に「なぜ今投資すべきか」に対する説得論理を強化して 2つの例の違いは具体性のレベルです。複雑な例では、聴衆の特性、発表構造、スライドごとの要求事項、付加資料まで明示することで、Claudeがカスタマイズされた結果を作成できるよう案内しています。
2. Genspark(ジェンスパーク)
Gensparkは、テキストを入力すると完成されたスライドを自動的に作成してくれるAIサービスです。 「環境汚染の深刻さ」というテーマを一行入力するだけで、15枚から20枚程度の発表資料を1分以内に作り上げます。 パワーポイントを開いて真っ白な画面を埋めるために何時間も苦労していた作業が、Gensparkを使えば数分に短縮されます。
Gensparkの核心機能は「AIスライド(AI Slide)」です。 この機能の使い方は非常にシンプルです。 Gensparkのウェブサイトにアクセスして、発表したいテーマを入力するだけです。
「再生エネルギーの種類と長所・短所」と入力すれば、Gensparkがそのテーマについてインターネット上で関連情報を探し、その内容をもとに複数のスライドを作成してくれます。 各スライドにはタイトル、核心的な文章、関連画像まで自動的に入ります。 Gensparkがスライドを作成する過程をもう少し詳しく見てみましょう。
ユーザーがテーマを入力すると、GensparkのAIはまずそのテーマが何に関するものかを把握します。 次にインターネットで関連情報を検索・収集します。 収集した情報を分析し、発表に適した構造に整理します。
導入、本論、結論の流れを決め、各セクションにどのような内容を入れるのが良いか決定します。 そして、あらかじめ用意されたデザインテンプレートの中からテーマに合うものを選んで適用します。 最後に、各スライドに合った画像を探して配置します。
このすべての過程が、1分足らずの時間で自動的に行われます。 Gensparkの強みの一つは、Canva(キャンバ)との連携です。 Canvaは世界的に有名なオンラインデザインツールです。
Gensparkで作成したスライドの草案が気に入ったものの、細かな修正を加えたい場合は、ボタン一つでCanvaに書き出すことができます。 Canvaでは文字サイズを変更したり、別の画像に差し替えたり、色を調整したりと、自由な編集が可能です。 AIが素早く草案を作り、人間が細部を整えるという協業が自然に行われるのです。
Gensparkにはファクトチェック(Fact Check)機能もあります。 AIがインターネットから情報を取得してスライドを作成するため、時折不正確な内容が含まれることがあります。 Gensparkのファクトチェック機能を使用すると、スライドに含まれる情報が信頼できる情報源から来ているかどうかをAIが再点検してくれます。
この機能を活用すれば、発表資料の信頼性を高めることができます。 もちろん、最終的には自分で直接確認するのが最も安全です。 Gensparkは100種類以上のデザインテンプレートを提供しています。
ビジネス用、教育用、クリエイティブな発表用など、多様なスタイルが用意されています。 スライドを生成する前に希望のテンプレートを選択したり、「明るく活気のある感じで作成して」、「専門的で落ち着いたスタイルにして」と指定したりすることもできます。 Gensparkが自動でそれに合った色、フォント、レイアウトを適用してくれます。
Gensparkを効果的に使用するコツがあります。 テーマを入力する際、短すぎず、多少の文脈を併せて提供すると良いでしょう。 「気候変動」とだけ書くよりも、「中学生対象の気候変動の原因と解決策の発表、10分程度の分量」と書けば、Gensparkが対象と分量に合った内容を作成してくれます。
希望のスライド枚数をあらかじめ指定するのも良い方法です。 「8枚構成で作成して」と言えば、長すぎず短すぎない適度な分量の資料が得られます。 Gensparkは、無料で利用できる分量が決まっています。
1日に約200枚程度のスライドを無料で作成できるため、一般的な学校の発表や業務報告には十分です。 より多くの機能や分量が必要な場合は、有料プランを利用することができます。 Gensparkが作成するスライドの限界も知っておく必要があります。
自動的に挿入される画像がテーマと正確に一致しないことがあります。 「再生エネルギー」というテーマに、風力発電機の写真の代わりに全く関係のない画像が入ることもあります。 このような場合は、自分で別の画像に差し替える必要があります。
自動生成された文章が不自然だったり、自分の希望するトーンと異なったりすることもあります。 Gensparkが提供するのはあくまで「草案」と考え、最後に自分の目で検討して磨き上げる過程を経るのが良いでしょう。 Gensparkの最大の長所は、「真っ白な画面への恐怖」を取り除いてくれることです。
パワーポイントを開いて白い画面を見つめながら「何をどう始めればいいんだ? 」と途方に暮れる時間がなくなります。 Gensparkがすでに80%程度完成した状態のスライドを提供してくれるので、自分は残りの20%に手を入れるだけで済みます。
発表準備にかかる時間を画期的に短縮してくれるため、その分、発表の練習や内容の検討により多くの時間を割くことができます。 Genspark PPT作成依頼プロンプトの例 例1:簡単な依頼 中学生対象の気候変動の原因と解決策の発表、10分程度の分量、10枚 例2:詳細な依頼 [テーマ] スマートファクトリー導入による製造業の革新事例と期待効果 [発表条件] - 対象:中小企業の経営者および生産管理担当者 - 発表時間:15分 - スライド数:12枚 [構成依頼]
1. スマートファクトリーの概念定義(1枚)
2. 国内外の成功導入事例3選(3枚)
3. 導入時の期待効果 — 生産性、品質、コストの側面(3枚)
4. 段階別導入方法と予想費用(3枚)
5. 政府支援事業のご案内(1枚)
6. 要約および結論(1枚)
[スタイル] 専門的で信頼感のあるビジネススタイル、青色系を活用 ヒント:Gensparkは入力された内容をもとにインターネットで情報を検索し、スライドを自動生成します。生成後にCanvaに書き出して画像置換や詳細デザインの修正を行うと、完成度を高めることができます。
3. NotebookLM(ノートブックLM)のインフォグラフィック
NotebookLMは、Google(グーグル)が開発した人工知能リサーチアシスタントです。 一般的なAIがインターネット上のすべての情報をもとに回答するのとは異なり、NotebookLMは自分がアップロードした資料だけをもとに回答します。 教科書のPDF、会議録、自分が書いたメモなどをアップロードすると、AIがその内容を読んで理解し、質問に正確に答えてくれます。
この特性により、AIが事実ではない内容を捏造する「ハルシネーション(Hallucination:幻覚)」の問題が大幅に軽減されます。 NotebookLMの1つ目の長所は、自分の資料に基づいた正確な回答です。 他のAIに「うちの学校の校則で携帯電話の使用規定はどうなっている?
」と尋ねると、AIは一般的な学校の規定を推測して答えます。 しかし、自分の学校の生徒心得をNotebookLMにアップロードして同じ質問をすれば、正確にその文書に記載された内容をもとに答えてくれます。 発表資料を作成する際に、特定の資料に基づいた正確な情報が必要なら、NotebookLMが最良の選択です。
NotebookLMの2つ目の長所は、複雑な情報を構造化する能力です。 長い文書をアップロードして「この資料の核心的な論点を3つに整理して」、「この報告書で言及された統計数値だけを集めて表にして」と依頼すれば、AIが文書を分析してきれいに整理してくれます。 このように整理された内容は、スライドにそのまま活用しやすい形です。
NotebookLMのインフォグラフィック関連機能は、複雑なデータを視覚的に表現するのを助けるものです。 たとえば、歴史的事件の流れや科学実験の過程をテキストで入れ、「この内容をタイムライン(Timeline)形式のインフォグラフィックにしたい。 どのように配置すればいいか教えて」と依頼すれば、AIが視覚化の方法を具体的に提案してくれます。
「左側に最初の段階を配置し、矢印でつなげて二番目の段階へ、最後に結果を見せてください。 色は徐々に濃くすると段階的な変化がよく伝わります」というように説明してくれます。 この指示に従って、他のデザインツールでインフォグラフィックを作成することができます。
NotebookLMの3つ目の長所は、「オーディオ・オーバービュー(Audio Overview)」機能です。 これはNotebookLMの最もユニークな機能の一つです。 アップロードした資料をもとに、2人のAI進行役が対話するラジオ番組(ポッドキャスト)を作成してくれます。
まるで2人の人間が「今日のテーマはこんなことですが、興味深い点は……」と会話するように、自分の資料の核心を説明してくれます。 このオーディオを聴くことで、自分の資料が第三者にどのように聞こえるかを客観的に把握できます。 発表前に「自分の準備した内容が他人にうまく伝わるだろうか?
」を確認する用途に最適です。 NotebookLMを発表準備に活用する方法を具体的に説明します。 「韓国の急速な高齢化社会への突入」というテーマで発表を行うと仮定します。
関連する統計庁の報告書や新聞記事をいくつかNotebookLMにアップロードします。 その後、次のような質問をします。 「これらの資料の中で最も衝撃的な統計を3つ選んで」、「高齢化の原因を資料に基づいて説明して」、「資料で提示されている解決策は何?
」、「この内容で発表するなら、聴衆が気になりそうな予想質問を5つ作成して」。 NotebookLMはアップロードされた資料の中からのみ答えを探すため、根拠のない話をすることはありません。 NotebookLMとGamma AIを併用すると相乗効果が生まれます。
NotebookLMで資料を分析して核心内容を整理し、その内容をGamma AIに入れれば、洗練されたスライドが作成されます。 NotebookLMが「正確な内容」を担当し、Gammaが「きれいなデザイン」を担当するという役割分担です。 これにより、内容も正確でデザインも優れた発表資料を作ることができます。
NotebookLMの限界は、アップロードした資料以外の情報は知らないということです。 最新のニュースや資料にない情報が必要な場合は、他のツールを併用する必要があります。 NotebookLMは「自分が持っている資料を深く分析するツール」であり、Gensparkのような「インターネットから情報を探してくるツール」とは性格が異なります。
状況に合わせて適切なツールを選択すればよいでしょう。
4. Gamma(ガンマ)AI
Gammaは、「テキストを入れるだけでスライドがあっという間に」作成される、代表的なAIプレゼンテーションツールです。 前述したClaudeで内容を整理し、Lilys AIで資料を要約し、NotebookLMで核心を抽出したなら、次はその内容をGammaに入れて実際のスライドを作成する番です。 Gammaはこの過程を非常に簡単かつ迅速に行わせてくれます。
Gammaの使い方はシンプルです。 Gammaのウェブサイトにアクセスし、発表したい内容をテキストで入力します。 ただテーマだけを書いてもいいですし、あらかじめ整理しておいた目次と核心内容を貼り付けても構いません。
「人工知能の歴史」とテーマだけ入力すれば、Gammaが自動的に目次を提案します。 「この目次でよければ生成ボタンを押してください」と案内され、ボタンを押すと目の前でスライドが一枚ずつ作成されるのを見ることができます。 単に文字を埋めるだけでなく、内容にふさわしい画像やレイアウトまで自動的に適用されます。
Gammaがスライドを作成する過程を見ると、本当に驚かされます。 入力された内容を分析し、どの部分がタイトルで、どの部分がキーポイントで、どの部分が補助説明なのかを把握します。 それに合わせて文字のサイズや位置を調整し、背景色と文字色を調和させ、関連する画像を探して配置します。
デザインの専門家でなくても、専門家レベルのスライドが作成されるのです。 Gammaの最大の長所は、修正が容易なことです。 作成されたスライドが気に入らなければ、まるでチャットするように修正依頼を出すことができます。
「3番のスライドをもっと簡潔にして」、「全体的にもっと明るい色に変えて」、「この部分は表で整理して」と言えば、Gammaが即座に修正してくれます。 パワーポイントで一つ一つクリックしてドラッグしながら修正するよりも、はるかに速くて楽です。 Gammaのもう一つの長所は、ブロック(Block)方式の直感的な編集です。
伝統的なパワーポイントは、テキストボックス、画像、図形などを一つずつ描き入れなければなりません。 しかし、Gammaはレゴブロックを積み上げるように編集します。 「ここに画像をもっと入れたい」と思えば、画像ブロックをドラッグ&ドロップすれば済みます。
「この部分を3段に分けたい」と思えば、レイアウトボタン一つで切り替わります。 デザインセンスがなくても、きれいな整列と配置を維持できます。 Gammaには、多様な視覚資料をスライド内に挿入する機能があります。
YouTube動画のリンクを入れれば、スライド内でそのまま再生できるように挿入してくれます。 発表の途中でインターネットウィンドウを行き来することなく、スライド内で動画を見せることができます。 ウェブサイトのリンクを入れれば、該当サイトのプレビューを表示してくれることもあります。
こうした機能が発表をより豊かにしてくれます。 GammaにはAI画像生成機能も内蔵されています。 「未来都市を背景にした絵を入れて」と依頼すれば、Gammaがインターネットから写真を探すのではなく、AIが直接絵を描いて挿入してくれます。
著作権の問題を心配しなくて済む固有の画像を得ることができます。 もちろん、AIが描いた絵が常に完璧とは限らないので、気に入らなければ描き直させたり、別の画像に差し替えたりすることができます。 Gammaで作成したスライドは多様な形式で書き出すことができます。
パワーポイント(PPT)ファイルとしてダウンロードすれば、学校や会社のコンピュータでそのまま開いて発表できます。 PDFファイルとして保存すれば、印刷して配布するのに適しています。 ウェブリンクで共有すれば、別途ファイルなしにインターネットアドレスだけで他の人にスライドを見せることができます。
Gammaの韓国語サポートレベルも徐々に向上しています。 初期は韓国語フォントが不自然だったり文章が不自然だったりすることもありましたが、2025年現在は大幅に改善されました。 ただ完璧ではないため、生成された韓国語(日本語)の文章を一度読んでみて、不自然な部分は自分で直すのが良いでしょう。
Gammaはチームの共同作業機能もサポートしています。 作成したスライドをチームメンバーと共有し、複数の人が同時にアクセスして編集できます。 Googleドキュメントのようにリアルタイムで変更事項が反映されるため、チームプロジェクトの発表を準備する際に便利です。
一人が内容を作成している間に、別のメンバーがデザインを修正するといった同時作業が可能です。 Gammaの限界もあります。 自動的に適用されるデザインがやや単調に感じられることがあります。
基本テンプレートはすっきりしていますが個性に欠けることがあるため、重要な発表なら色やフォントを少し変えて差別化するのが良いでしょう。 AIが作成したスライドの内容が常に正確とは限らないので、最終点検は必ず行う必要があります。 Gamma AI PPT作成依頼プロンプトの例 例1:簡単な依頼 人工知能の歴史と発展過程、大学生対象の15分発表、12枚 例2:詳細な依頼 [テーマ] ESG経営の理解と中小企業の合戦戦略 [発表条件] - 対象:中小企業のCEOおよび経営支援チーム - 発表時間:20分 - スライド数:15枚 [目次構成]
1. ESGとは何か — 概念と背景(2枚)
2. なぜ今 ESGなのか — 規制動向と取引先の要求事項(3枚)
3. 国内中小企業のESG導入成功事例3選(3枚)
4. 実践可能なESG活動 - 環境・社会・ガバナンス各2つずつ(3枚)
5. 政府支援制度および認証の案内(2枚)
6. 段階別導入ロードマップとチェックリスト(2枚)
[デザインリクエスト] - 専門的で信頼感のある緑・青系 - 各スライドに関連アイコンやインフォグラフィックを含める - 主要な数値は大きく強調 [追加リクエスト] - 4番目のスライドにESGの3要素を比較する表を挿入 - 最後のスライドにQRコードを入れるスペースを確保 活用のヒント:ガンマ(Gamma)は生成後、チャット形式で修正依頼が可能です。「3番目のスライドを表に変えて」「全体の配色をもっと明るくして」など、対話するように依頼すれば即座に反映されます。AI画像生成機能により、著作権の心配がないカスタム画像も作成できます。
5. ナノバナナ・プロ (Nano Banana Pro)
ナノバナナ・プロは、Google DeepMindが開発した最新のAI画像生成モデルです。 ユニークな名前ですが、性能は非常に優れています。 絵を描くだけでなく、アイデアを視覚化し、インフォグラフィックを作成することに特化しています。
この技術を活用したスライド制作ツールも登場しており、プレゼン資料に入れる素晴らしい視覚資料をAIが直接作成してくれます。 ナノバナナ・プロの最大の特徴は「テキストレンダリング(Text Rendering)」能力です。 これまでのAI画像生成ツールは、画像の中に文字を入れると不自然に描かれる問題がありました。
「黒板に『一生懸命勉強しよう』と書いて」と頼んでも、文字が宇宙人の言葉のように歪んだり、一部の文字が抜けたりしがちでした。 しかし、ナノバナナ・プロはこの問題を解決しました。 韓国語でも英語でも、画像の中に正確に文字を入れてくれます。
プレゼンスライドの表紙や中扉のスライドを作る際、テキストと画像が自然に調和したポスターのような画像を得ることができます。 ナノバナナ・プロの2つ目の特徴は、複雑なインフォグラフィックの自動生成能力です。 インフォグラフィック(Infographic)とは、情報を図解して見せるものです。
複雑な工程や統計数値を文章だけで説明すると理解しにくいですが、綺麗な図表やイラストで見せれば一目で理解できます。 ナノバナナ・プロに「このデータを分かりやすいチャートにして」「この工程をステップ別に見せる図を描いて」と頼めば、プロのデザイナーが作ったようなインフォグラフィックを生成してくれます。 ナノバナナ・プロの3つ目の特徴は、一貫したスタイルの維持能力です。
プレゼン資料全体に登場するキャラクターやデザインスタイルがバラバラだと、散漫な印象を与えます。 ナノバナナ・プロは「スタイル参照(Style Reference)」機能が強力で、最初のページで作ったキャラクターや配色を最後のページまで同じように維持してくれます。 「このプレゼンのマスコットである青いロボットが各スライドに出るようにして」と言えば、スライドの状況に合わせてロボットが説明する姿、質問する姿、喜ぶ姿などを、一貫した画風で描き込んでくれます。
これはプレゼンのストーリーテリングを活かす強力な武器になります。 ナノバナナ・プロを活用したスライド制作ツールは、テキストを入力するとそれに合ったスライドと視覚資料を自動的に生成します。 文書ファイルをアップロードすれば、AIが内容を分析してキーポイントを抽出し、それにふわさしいレイアウトと画像を適用してスライドに変換してくれます。
データが含まれる内容であれば自動的にチャートを描いて挿入し、順序のある工程であればフローチャートの形式で視覚化してくれます。 ナノバナナ・プロベースのツールを使用すれば、アイデアの段階から完成したスライドに至るまでの時間が大幅に短縮されます。 頭の中にある考えを文章にして入力するだけで、AIがそれを視覚的に表現してくれます。
レイアウトをどうするか、何色を使うか、どこで画像を探すか悩む必要はありません。 AIが最適な選択をしてくれるので、ユーザーは内容だけに集中できます。 ナノバナナ・プロはGoogleスライド(Google Slides)と連携して使用できます。
ウェブ上で別途プログラムをインストールしなくても、Googleアカウントでログインしてすぐに活用できます。 生成されたスライドはGoogleスライド形式で作成されるため、必要に応じて追加編集したり、パワーポイントファイルとしてダウンロードしたりできます。 クラウド(Cloud)ベースで動作するため、共同作業や共有も簡単です。
ナノバナナ・プロは高度な活用も可能です。 工学や科学の授業で複雑なシステムや工程を説明する必要があるとき、文章で書かれた説明を入力すれば、それに合ったフローチャートやダイアグラムを自動的に描いてくれます。 料理のレシピや実験プロセスのようにステップ別に見せる必要がある内容も、カード形式のインフォグラフィックスライドにしてくれます。
発表者が一つ一つ図形を描いて配置する手間を省き、聴衆の理解を助ける高品質な視覚資料を提供します。 ナノバナナ・プロの限界も知っておく必要があります。 最新技術であるため、まだベータ(Beta)版として提供されている場合があり、使用するにはGoogleアカウントおよび特定のアクセス権限が必要になることがあります。
生成AIの 特性上、ごく稀に不正確な情報が含まれる可能性があるため、生成されたインフォグラフィックの内容は発表者が確認するのが安全です。 しかし、Googleの技術力が背景にあり、継続的に改善されているため、今後さらなる進化が期待されます。 ナノバナナ・プロはAIプレゼンテーションツールの未来を示しています。
人間が一つ一つ作らなければならなかったインフォグラフィックやデザイン作業をAIが代行してくれるので、発表者はコアメッセージとストーリーテリングに集中できます。 「アイデアさえあれば、AIが残りはやってくれる」という夢のような話が現実に近づいているのです。 ナノバナナ・プロ PPT作成依頼プロンプト例 例1:インフォグラフィック中心(教育用)「水の循環過程」を小学生が理解できるインフォグラフィックにして。
蒸発→凝結→降水→流出の4段階を、可愛い水滴のキャラクターが旅する形式で視覚化して。 各段階に韓国語の説明テキストを含めて。 例2:マスコットキャラクター活用(企業教育用)[テーマ] 新入社員情報セキュリティ教育 スライド10枚 [マスコット設定] - 青い盾の形をした「ポアニ」キャラクターが全スライドに登場 - 一貫した画風を維持 [スライド別キャラクター状況]
1. 表紙:ポアニが挨拶する姿 + 「情報セキュリティ、自分から始めよう!」
2. パスワード管理:ポアニが鍵を持っている姿
3. フィッシングメール注意:ポアニが不審なメールを警戒している姿
4. USB使用禁止:ポアニが×印を出している姿
5. 画面ロック:ポアニがコンピュータの前でロックボタンを押す姿
... [デザイン] 明るく親しみやすいトーン、各スライドに主要な規則のテキストを含める 例3:データ視覚化中心 [添付ファイル] - 2024_売上実績_報告書.xlsx(四半期別/製品カテゴリ別売上データを含む) - 2025_事業計画.pdf(年間目標およびロードマップ) [テーマ] 2024年売上実績および2025年展望 経営陣報告 [データ視覚化リクエスト]
1. 四半期別売上推移:添付したエクセルの「四半期別売上」シートのデータで
上昇曲線のグラフインフォグラフィックを生成、「前年比成長率」のテキストを強調
2. 製品カテゴリ別売上比率:添付したエクセルの「製品別売上」シートのデータで
パイチャートのインフォグラフィックを生成、各比率の数値をチャート内に正確に表記
3. 2025年目標ロードマップ:添付したPDFの「四半期別推進計画」を基に
タイムラインインフォグラフィックを生成 [スタイル] 専門的なビジネストーン、ネイビー/ゴールドの配色、すべての数字とテキストは韓国語で正確にレンダリング 活用のヒント:ナノバナナ・プロは画像の中に韓国語テキストを正確にレンダリングできるのが強みです。 インフォグラフィックやポスター型のスライド表紙を作る際に特に有用で、マスコットキャラクターを設定すればプレゼン全体で一貫したスタイルを維持できます。 この章で紹介した7つのツールを状況に合わせて組み合わせて使用すれば、一人でも専門家顔負けのプレゼン資料を作成できます。
Claudeで内容を企画し、Lilys AI(リリスAI)で資料を要約し、NotebookLMで正確な情報を抽出し、GensparkやGammaでスライドを自動生成し、MiriCanvas(ミリキャンバス)で韓国的な感性を加え、ナノバナナ・プロで素晴らしいインフォグラフィックを作成するといった具合です。 重要なのはツールそのものではなく、自分が伝えようとするメッセージです。 AIはそのメッセージを輝かせる助手に過ぎません。
様々なツールを体験し、自分に最も合ったものを見つけて練習すれば、聴衆を惹きつけるプレゼンの達人になれるはずです。

















