AI書房
本でAIを読む
金京鎮弁護士のAI・法律・産業・歴史・政治・文化をテーマにしたオンライン書籍を収録しています。各書きは目次・序文・章・エピローグで構成され、連続読書が可能です。
目次
ウクライナ・ドローン戦争の主役、ミハイロ・フェドロフ
キム・ギョンジン
スマートフォンの中の国家からドローン戦争の国防省へ
Diia、IT Army、Starlink、UNITED24、Brave1、無人システム軍、ドローン調達、戦場データをたどりながら、ミハイロ・フェドロフが戦時ウクライナで技術と国家権力をどう結びつけたのかを読む本です。
[AI書房] 序文
デミス・ハサビス、Google人工知能の父
序文
金京鎮
繋がっています。デミス・ハサビスのことを初めて知ったのは、2016年、ソウルの春のことでした。画面上の碁盤の上でAIが人間に勝利したというニュースが相次ぎ、世界は興奮と不安が入り混じった表情でその光景を見つめていました。
私も同様でした。しかし、その興奮が収まった後、ある問いが頭から離れないことに気づきました。「この人は、なぜこれを行ったのだろうか」
勝利そのものが目的であったなら、彼はアルファ碁の後に立ち止まっていたことでしょう。しかし、ハサビスは止まりませんでした。碁盤から実験室へ、実験室から世界へ。彼の眼差しは、常に次の課題へと向けられていました。
数十年かけて積み上げられたチェスの直感、ゲーム開発の経験、そして脳科学の発見が、一つの方向を指し示していました。その道の先には、人類が長きにわたって解けずにきた難題がありました。私は、教育と政策という道を歩んできた人間です。技術の仕組みそのものよりも、それが社会や人間にとってどのような意味を持つのかを、長年問い続けてきた人間でもあります。
その問いが、本書を執筆する原動力となりました。アルゴリズムの精緻さではなく、一人の人間が40年という歳月をかけて抱き続けてきた、執念の重みを伝えたいと考えたのです。2024年10月、ストックホルムから電話が入ったとき、ハサビスは「頭の中が完全に真っ白になった」と語りました。
ノーベル化学賞でした。実験室ではなく、コンピュータの前で成し遂げられた科学的成果が、科学史の最高峰に登りつめた瞬間でした。その一本の電話が、なぜ今、この本を世に出すべきなのかを物語っていました。
AIは、すでに私たちのそばにあります。しかし、私たちはまだそれを正しく理解できていません。本書が、その理解を少しでも広げる一助となることを願っています。テクノロジーを恐れる人、テクノロジーに胸を躍らせる人、そしてその間で静かに思いを巡らせる人、そのすべての人へ。
物語は、ロンドン北部の小さな家、4歳の少年が初めてチェスの駒を手に取ったあの瞬間から始まります。金慶蘭、金京鎮




