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自律的科学発見の時代
キム・ギョンジン, 弁護士
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AI科学者とセルフドライビング・ラボが、科学研究における主張の生成と検証をどのように変えつつあるのかを追います。文献に基づく発見、自然言語プロトコルからロボット命令への変換、マルチエージェント研究システム、閉ループ実験室、材料探索、検証ギャップ、証拠の連鎖、研究ハーネス、学術誌倫理、法的責任までを扱います。
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欧州の脱パランティアとアメリカン・ビッグテックの鎖
金景珍(キム・ギョンジン), 弁護士
欧州の情報機関と国防省が米パランティアの分析ツールを排除し始めた2026年の記録です。フランス国内治安総局とドイツ連邦憲法擁護庁、オランダ国防省の置き換え決定、米国の輸出規制が同盟国の人工知能アクセスをわずか3日で遮断した事件、CLOUD ActとFISA 702条がもたらした域外管轄の実態を扱っています。欧州連合のクラウド・AI開発法(CADA)が定めた4段階の主権保証レベルと主権理由による契約解除権、ユーロスタック構想と3,000億ユーロの投資障壁に至るまで、全5章15節と結論2節で整理しました。
[AI書房] 第4章 初めてのエージェントワークフロー: 競合レポート自動化
Claude Code完全攻略
第1部
第4章 初めてのエージェントワークフロー: 競合レポート自動化
金京鎮
導入
モニターの左側には空のフォルダが開いています。ファイルが一つもないクリーンなプロジェクトです。右側には小さなゲートアイコン付きのチャットウィンドウが見えます。これが Claude Code のエージェントインターフェースです。この空のフォルダとチャットウィンドウだけで、これから競合他社分析レポートを自動生成するワークフローを構築します。コードを一行も直接書かずに。
VS Code のインストールと Claude Code 拡張機能の接続
Claude Code を使用するには、まず Visual Studio Code(以下、VS Code)をインストールする必要があります。VS Code は統合開発環境(IDE)と呼ばれるツールで、開発者がコードを作成・管理する作業空間と考えるとわかりやすいでしょう。無料でダウンロードでき、Windows と macOS の両方で動作します。
インストールが完了したら、VS Code を起動します。画面左側の縦メニューバーから、四つの正方形が集まったアイコンを探します。これは「拡張機能(Extensions)」メニューです。このアイコンをクリックすると検索ボックスが表示されるので、そこに「Claude Code」と入力します。Anthropic が公開した公式拡張機能が最上部に表示されます。
この拡張機能をインストールすると、VS Code 内で Claude Code エージェントと対話できる窓口が開かれます。
インストールボタンをクリックすると、すぐに Anthropic アカウントへのログインが求められます。Claude Code を利用するには有料サブスクリプションが必要です。Pro プランは月額 17 ドル(日本円では約 2 万 3 千円)から開始され、Claude Code と最新の Opus モデルが含まれています。利用量が増えれば、Max プランへのアップグレードも可能です。
Max プランは利用制限が高いため、複数のワークフローを同時に構築したり、長い対話を継続したりする際に有利です。
[図 4-01: VS Code の左側拡張メニューで Claude Code を検索した画面。Install ボタンが強調表示されています。]
プロジェクトフォルダのオープンとエージェントインターフェースの理解
Claude Code 拡張をインストールすると、画面右上に小さな Anthropic ロゴボタンが表示されます。ただし、このボタンを押す前にまずプロジェクトフォルダを開く必要があります。左側のメニューからエクスプローラーアイコンをクリックすると、「まだフォルダが開かれていません」というメッセージが表示されます。
コンピュータのデスクトップまたはドキュメントフォルダに新しいフォルダを一つ作成します。名前は「最初のワークフロー」で十分です。VS Code でこのフォルダを開くと、左側のエクスプローラーにフォルダ名が表示され、その下は空の状態になります。この空のスペースが、これからエージェントが作成するファイルで埋められていきます。
次に、右上の Anthropic ロゴボタンをクリックします。歓迎画面が表示されたら、それを閉じます。画面は二つの領域に分割されます。左側はファイルエクスプローラー、右側はエージェントとの対話ウィンドウです。この対話ウィンドウは、KakaoTalk や ChatGPT のインターフェースに似ています。メッセージを入力して送信すると、エージェントが考え、行動し、結果を表示します。左側では、エージェントがリアルタイムに生成するファイルやフォルダを確認できます。
[図 4-02: VS Code の画面分割。左側のファイルエクスプローラーに空のプロジェクトフォルダ、右側に Claude Code のチャットインターフェースが表示された画面。]
計画モードでエージェントと対話する:競合他社分析ワークフローの企画
チャットウィンドウの下部にはモード選択オプションがあります。4 つのモードから「計画モード (Plan Mode)」を選択してください。計画モードでは、エージェントはコードの作成やファイルの生成は行いません。代わりに、計画を立て、質問を投げかけ、アプローチを提案します。家を建てる前に設計図を描くようなものです。
エージェントに次のように伝えてください。
このメッセージを送ると、エージェントは思考を開始します。チャットウィンドウには、エージェントの思考プロセスがリアルタイムで表示されます。「既存のワークフローとツールを探索します」「ブランディングと PDF 生成の方法を調査します」といったメッセージが流れます。しばらくすると、エージェントから質問が投げかけられます。
エージェントの質問は具体的です。「競合他社をどのように特定しますか?リストを手動で入力していただきますか、それとも自動で発見させますか?」「どの側面を分析しますか?価格戦略、製品機能、マーケティングメッセージのいずれか、あるいはすべてを分析できますか?」「レポートはどのくらいの頻度で作成しますか?月次、週次、必要に応じて?」といった質問に一つずつ答えると、エージェントは回答を反映して計画を洗練させていきます。
計画が完成すると、エージェントは全体の実装計画書を表示します。使用する技術(Claude Sonnet モデル、Firecrawl API、ReportLab PDF 生成ライブラリ)、フォルダ構成、作成するツールファイルなどがすべて整理されます。コスト見積もりも含まれており、初回実行には約 1.5 ドル、その後の反復実行はキャッシュされたデータによりコストが削減されます。
[図 4-03: エージェントが提案した競合分析ワークフローの実装計画書。技術スタック、ファイル構造、費用見積もりを含む画面。]
ブランド資産の投入:ロゴとカラーガイドラインの反映
計画を承認する前に、一つ調整を行います。エージェントが任意の色やタイポグラフィを適用するのではなく、実際の会社ブランドを反映させるようにするのです。
コンピュータに保存された会社ロゴファイル(PNG 形式)とブランドガイドライン画像を、左側のファイルエクスプローラー領域へドラッグします。ファイルがプロジェクトフォルダに追加されます。その後、エージェントに指示します。
エージェントは投入された画像を分析します。ロゴを認識し、ブランドガイドラインから主色、補助色、書体の情報を抽出します。「ロゴを確認しました。ブランド色を抽出して PDF に適用します」という応答とともに、計画書が更新されます。これで計画を承認します。
ワークフローの実行とPDFレポートの生成
計画が承認されると、エージェントはToDoリストを作成し、作業を開始します。左側のファイルエクスプローラーに、フォルダとファイルが一つずつ現れ始めます。brand_assetsフォルダが作成され、workflowsフォルダ内に競合分析ワークフローのファイルが生成され、toolsフォルダ内に5つのPythonツールファイルが作成されます。
ビジネス情報の収集、競合社の発見、競合調査、競合分析、PDFレポートの生成は、それぞれが独立したツールです。
エージェントは会社情報について質問します。「主要なターゲット市場は何ですか?」「価格帯はどうなっていますか?」「核となる差別化要素はありますか?」これらの質問に答えると、エージェントはbusiness_profile.jsonというファイルを作成し、会社情報を保存します。次回このワークフローを実行する際は、同じ質問を繰り返すことはありません。エージェントがすでに情報を把握しているためです。
続いて、エージェントは自動的に競合社を調査します。ウェブを検索し、競合社のリストを作成し、各競合社の製品・価格・強みを調査します。調査結果はcompetitorsフォルダ内に、競合社ごとの個別ファイルとして保存されます。分析が完了すると、最終的なPDFレポートが生成されます。
[図 4-04: ワークフロー実行後に左側のファイルエクスプローラーに作成されたフォルダ構造。brand_assets、workflows、tools、competitors のフォルダと、その中のファイルが確認できます。]
エラー修正と反復的改善:ロゴ未表示問題の解決事例
最初の成果物が完璧である可能性は低いです。これは失敗ではなく、構築プロセスにおける自然な一部です。
PDFレポートを開きます。ブランドカラーとタイポグラフィが適用されており、競合他社のプロフィール、脅威レベル分類、戦略的提言が整理されています。しかし、ロゴが表示されていません。価格分析チャートも欠落しています。
エージェントに指示します。
エージェントは問題を診断します。「PDF 生成器にいくつかの問題があります」と回答し、問題の一覧を列挙します。その後、ツールファイルのコードを修正します。ロゴの背景にカラーパッドを追加し、チャート生成ロジックを補完します。修正されたツールでレポートを再生成しますが、この際、競合他社のデータを再度収集することはありません。前回の実行でキャッシュされたデータを再利用します。
2 つ目のレポートを開くと、ロゴが鮮明に表示され、価格分析チャートが含まれています。このプロセスが自己修復です。人間がエラーを指摘すると、エージェントが原因を特定し、コードを修正し、ワークフローを更新して、同じエラーが繰り返されないようにします。
ここからは微調整の領域です。「競合他社のプロファイルにさらに詳しい情報を追加してください」「推奨事項を 3 つから 5 つに増やしてください」といった要望を自然言語で伝えれば、エージェントが反映します。ワークフローを何度も実行し、修正のフィードバックを与えるほど、結果物の品質は向上します。
コスト分析:初回実行 1.43 ドルの意味
このワークフローの初回実行コストは約 1.43 ドル(日本円換算で約 2,000 円)でした。競合他社 8 社を調査し、各社の製品・価格・マーケティング戦略を分析し、ブランドが適用された PDF レポートを生成するまでの全過程にかかった API 費用です。
この作業を人間が手動で行うとしたらどうでしょうか。競合他社のウェブサイトを一つずつ訪問し、情報を整理して、ExcelやPowerPointでレポートを作成するには、最短で半日、長くても一日かかります。時給の人件費を考慮すれば、2,000円は画期的な投資対効果です。
反復実行の費用はさらに低くなります。競合他社の基本情報や会社プロフィールが既に保存されているため、エージェントは変動部分のみを確認します。データキャッシュのおかげでAPI呼び出し回数が減り、費用も自然に削減されます。
このコスト構造は、エージェント作業フローの経済的な魅力を凝縮して示しています。一度の構築に時間とコストを投入すれば、その後は低コストで反復実行が可能です。そして、この「一度の構築」さえも、エージェントが大半の作業を担うため、所要時間は短時間で済みます。
PDFレポートが画面に表示されています。会社ロゴが左上に鮮明に印刷され、競合他社ごとの脅威レベルが色で区別されており、価格分析チャートがデータを視覚的に示しています。このレポート作成に使用されたすべてのツールとワークフローは、プロジェクトフォルダに残されています。
来月、「今月の競合分析を実行して」と一言言うだけで、エージェントはワークフローを読み、ツールを実行し、最新データが反映された新しいレポートを提示します。では、このワークフローを実行するためにエージェントに与える指示書、つまりエージェントの業務マニュアルとなる文書をどのように作成すべきか、見ていきましょう。
[図 4-05: 完成した競合分析 PDF レポート。会社ロゴ、ブランドカラー、競合プロファイル、価格分析チャートを含むレポートの主要ページ。
[図表 03-01: エージェント作業フローの構築・実行・改善サイクル。計画モード(計画)→ 構築(構築)→ 検証(検証)→ 修正意見(修正)→ 反復が循環するフローチャート。














