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自律的科学発見の時代
キム・ギョンジン, 弁護士
AI科学者とセルフドライビング・ラボ
AI科学者とセルフドライビング・ラボが、科学研究における主張の生成と検証をどのように変えつつあるのかを追います。文献に基づく発見、自然言語プロトコルからロボット命令への変換、マルチエージェント研究システム、閉ループ実験室、材料探索、検証ギャップ、証拠の連鎖、研究ハーネス、学術誌倫理、法的責任までを扱います。
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デジタル主権の二重構造
欧州の脱パランティアとアメリカン・ビッグテックの鎖
金景珍(キム・ギョンジン), 弁護士
欧州の情報機関と国防省が米パランティアの分析ツールを排除し始めた2026年の記録です。フランス国内治安総局とドイツ連邦憲法擁護庁、オランダ国防省の置き換え決定、米国の輸出規制が同盟国の人工知能アクセスをわずか3日で遮断した事件、CLOUD ActとFISA 702条がもたらした域外管轄の実態を扱っています。欧州連合のクラウド・AI開発法(CADA)が定めた4段階の主権保証レベルと主権理由による契約解除権、ユーロスタック構想と3,000億ユーロの投資障壁に至るまで、全5章15節と結論2節で整理しました。
[AI書房] 第28章 中級ハックのコツ10選
Claude Code完全攻略
第8部
第28章 中級ハックのコツ10選
金京鎮
速度から戦略へ
初級テクニック十選を習得した後、Claude Code を使うパターンが変化し始めます。/init は反射的に実行し、コンテキストを意識し、計画モードでまず設計する習慣が身につきます。しかしある時、壁にぶつかります。一人で一つのセッションで一つの作業を処理するだけでは、速度に限界があります。
中級テクニックは、この限界を突破するための戦略です。複数のエージェントを同時に動かす方法、反復作業の自動化、コスト最適化の方法を扱います。
ヒント 11. 補助エージェント(Subagent)による並列作業の委任
一人が調査、コーディング、検証を順次行うのと、三人がそれぞれを並行して行うのとでは、結果が出る速度は比較になりません。
Claude Code では、複雑なタスクを実行する際、プロンプトに「補助エージェントを活用する」という指示を含めることができます。メインセッションがタスクを分析した後、独立した複数の補助エージェントを生成します。各補助エージェントは独自のコンテキストウィンドウを持ち、独自のモデルを使用できます。
あるエージェントはリサーチを、別のエージェントは検証コードの作成を、さらに別の実行エージェントは代替アプローチの探索を担当します。これらすべての作業が並行して進行します。タスク完了後、各補助エージェントが結果をメインエージェントに報告します。メインスレッドは整理された状態を維持しながら、実際には複数の開発者がチームとして連携しているのと同じ効果を得られます。
ヒント 12. カスタムスキルファイルの作成
同じ種類の作業を繰り返すたびにプロンプトを再作成している場合は、カスタムスキルファイルが必要です。
.claude/skills/ ディレクトリ内に Markdown ファイルを作成しておきます。例えば、techdebt.md というファイルに技術的負債の点検手順を詳細に記載しておけば、以後は「技術的負債の点検を」と指示するだけで、そのワークフローが実行されます。
codereview.md にコードレビューの基準をまとめておけば、毎回基準を説明する必要がなく、一貫した品質のレビューが可能になります。
スキルファイルの真の力はチーム共有にあります。これらのファイルを GitHub にコミットすれば、チーム全体が同じワークフローを利用できます。人によってバラバラだったコードレビューやデプロイ前のチェックが、スキルファイル一つで標準化されます。これは会社の SOP(標準作業手順書)を自動化するのと変わりません。
ヒント 13. ハイキューモデルで補助エージェントのコストを削減
補助エージェントを積極的に活用し始めると、コストが気になってきます。ここで一つの戦略があります。
補助エージェントに任せる作業が大量のテキストを読み込んで核心だけを抽出するものであるなら、オパス級のモデルを使う必要はありません。ハイキューのように軽量で安価なモデルを指定すればよいのです。
具体的な例を見てみましょう。数十本の論文を読み、要約しなければならないリサーチ作業があります。数十万のモデルが処理する文章の断片を扱う必要があります。この作業をオペスに任せる場合、コストは相当なものになります。しかし、補助エージェントをハイキューに設定すれば、コストは劇的に削減されます。補助エージェントが読み取り、選別した核心的な要約のみがメインエージェント(オペス)に伝達されるため、品質が重要な最終分析段階には依然として強力なモデルが投入されます。
コストが負担になると補助エージェントの活用自体を放棄するのはもったいないです。モデル選択を戦略的に行えば、コストをコントロールしながら並列作業のメリットを享受できます。
ヒント14. claude.mdの継続的な更新
claude.mdファイルは生きた文書です。プロジェクトが進行するにつれて新しいパターンが発見され、予期せぬ罠が明らかになり、ルールが追加されます。こうした発見があるたびに、claude.mdに反映させる必要があります。
クロードに直接指示を出すことができます。「今発見したパターンをclaude.mdに記録してください。」次のセッションでは、クロードはすでにその教訓を知っています。同じミスを繰り返すことなく、プロジェクトへの理解が深まっていきます。
ただし、注意すべき点があります。claude.md はシステムプロンプトのように機能します。このファイルの内容はすべての会話で読み込まれ、その分だけコンテキストウィンドウを占有します。そのため、このファイルは150行から200行以内に保つことをお勧めします。情報を追加し続けるだけでファイルが肥大化し、実際の会話で使えるコンテキストが不足してしまいます。
新しい情報を追加する際は、古くなったり重要性が低くなったりした情報を同時に整理してください。このバランスが claude.md の品質を決定します。
ヒント15. claude.md から外部ファイルへのルーティング
claude.md を150行から200行に保つようお伝えしましたが、プロジェクトに必要な情報はそれよりもはるかに多い場合があります。スタイルガイド、ビジネスの文脈、参照ドキュメント、API仕様などです。これらすべてを claude.md に含めると、ファイルはすぐに破綻してしまいます。
解決策はルーティングです。claude.md には各情報がどこにあるかだけを記載します。「スタイルガイドは /docs/style-guide.md を参照」「API仕様は /docs/api-spec.md を参照」のようにします。Claude は必要に応じて該当ファイルを見つけ、読み込みます。
この方式の利点は明白です。claude.md が軽量化されるため、コンテキストの浪費が減少します。同時に、クロードがアクセスできる情報の総量はむしろ増加します。システムプロンプトにすべてのプロジェクト状態を記述する必要はありません。その状態が記録されたファイルの場所を知らせるだけで十分です。
ヒント 16. 間違った方向への即時脱出(エスケープ)
クロードが応答を生成している最中に、方向が間違っていることが目に見える場合があります。要求されていないライブラリのインストールを試みたり、全く異なるアプローチでコードの作成を始めてしまったりする時です。
その時は最後まで待たないでください。Escape キーを押すと、生成が即座に停止します。
間違った方向に進むほど、消費されるモデルのトークンは浪費です。すでに書かれたトークンは取り消すことができず、誤った文脈がコンテキストに蓄積すると、その後の応答にも影響を及ぼします。早く切断して方向を修正し、再度プロンプトを送る方が、全体としてはるかに経済的です。
「最後で直せるかもしれない」という期待で待つことは、ほとんどが時間とモデルが生成したテキストの二重の損失で終わります。舵取りは速いほど良いものです。
ヒント17. 出力に対して攻撃的な修正意見を伝える
Claudeが提示した結果が「まあまあ」のレベルであれば、そのまま受け入れないでください。
「これは不十分です。全く異なるアプローチでやり直してください」「この部分は冗長すぎます。より簡潔で洗練された表現に変えてください」このように高い基準を明確に要求すると、Claudeは驚くほど異なる結果を返すことがよくあります。
2回目の試行でより良い結果が出る理由は明白です。最初の結果に対する修正意見が「やってはいけないこと」を明確に示すためです。Claudeはこれでどの方向に進んではいけないかを理解し、別の道を探求します。
ここでもう一歩進めることができます。改善された結果が出たら、その改善ポイントをclaude.mdやスキルファイルに記録するよう指示してください。「このミスを二度と繰り返さないように更新してください」といった具合です。同じようなミスの繰り返しを構造的に防ぐことができます。
ヒント18. /rewindで素早く巻き戻し
Escapeキーで生成を中止するのは、まだ進行中の応答を停止するだけです。しかし、すでに完了した応答に問題があった場合はどうでしょうか?すでにClaudeがファイルを修正し、会話が進行した後に「あ、3ステップ前の方が良かった」と気づいた場合はどうでしょうか?
/rewindコマンドがこの状況を解決します。会話の以前の時点に戻ることができます。セッションを最初からやり直す必要はありません。間違えた時点まで巻き戻し、そこから別の方向に進めばよいのです。
/rewindはEscapeと併用すると強力な組み合わせになります。進行中の間違いはEscapeで止め、すでに過ぎ去った間違いは/rewindで巻き戻します。この2つの手段があれば、Claude Codeセッションで取り返しのつかないミスは事実上ありません。
ヒント19: フック(Hooks)通知の設定
Claude Codeのセッションを複数同時に実行し始めると、新たな問題が生じます。どのセッションが終了したのか、どのセッションがあなたの入力待ちになっているのかを把握することが難しくなります。
「/hooks」コマンドを使用すると、通知フックを設定できます。自然言語で指示することも可能です。「このセッションが終了したら、通知音を鳴らしてください」といった具合です。Claude Codeがタスクを完了した際にシステム通知が鳴るように設定するものです。
このように設定しておけば、タスクが完了するまでターミナルを見つめ続ける必要はありません。他の作業をしている間に通知が鳴れば、それに応じて戻って結果を確認し、次の指示を出せばよいのです。
15のセッションを同時に実行していると想像してみてください。通知がなければ、どれが終了したかを確認するためにターミナルを一つずつ切り替える必要があります。しかし、通知があれば「叮」という音が鳴る場所へ行くだけで済みます。一見些細に思えるかもしれませんが、複数セッションの運用においては必須の設定です。
ヒント20: スクリーンショットを活用した視覚的自己チェック
クロードは画像も認識できます。テキストのみを処理するのではなく、画像を分析できることを意味します。
この能力を最も効果的に活用する方法は、視覚的自己チェックループ(self-check loop)を構築することです。ウェブサイトを構築する作業であれば、以下のような流れを組むことができます。
1. ウェブサイトデザインの実装 2. スクリーンショットの撮影 3. スクリーンショットを分析してレイアウトの問題を特定 4. 問題の修正 5. 再度スクリーンショットを撮影・分析
このループを3回ほど繰り返した後に最初のバージョン(V1)を表示するように設定すれば、自己チェックなしで即座に出力されるV1とは完成度に明確な差が生じます。
スクリーンショットの活用はウェブデザインに限定されません。エラーメッセージ画面を撮影して示したり、参考にしたい他サイトのデザインを撮影してインスピレーションの源としたりすることもできます。テキストでは説明が難しい視覚的情報を伝えるには、スクリーンショットが最も効率的な手段です。
基本の上に戦略を積み重ねる
中級者向けのヒント十選をご紹介しました。これらのヒントに共通するのは、「一人で一つずつ」という限界を越える戦略である点です。補助エージェントによる並列化、スキルファイルによる自動化、モデル選択によるコスト最適化、フックによる複数セッションの管理、修正意見と巻き戻しによる品質向上がその具体例です。
これらの戦略に習熟すれば、さらに一歩を進める準備が整います。ブラウザの自動化、MCP 接続サーバーの連携、エージェントが自らエージェントを生成する高度な技法が、次のステップとして待っています。














